創作文・「美しき日々・・~それから・・~Beautiful days」22
조회 수 10080 2005.09.27 23:34:49創作文・「美しき日々・・~それから・・~Beautiful days」22
9月に入ると、季節は一気に秋を思わせた。
朝夕の肌寒いひんやりとした風は、真夏の日焼けした腕を、長袖で包まなければならないくらいだ。
今日は、ミヒャンの百日記念のお祝い日だ。
生まれて、今日で100日目になる。
標準よりも小さく育ったが、よくミルクを飲み、よく眠り、そしてよく笑った。
「ミヒャン、お墓では静かに祈るんだよ・・・。」
白いレースのケープにくるまれ、おそろいの白いレースの帽子の中のミヒャンの顔は、大きくなるにつれ、ますますヨンスに似てくる。
ミンチョルは黒のスーツに黒いネクタイを締め、ミヒャンを抱いて、イ家の墓の前に佇んでいた。
墓の周りに、白いカーネーションを何本も並べながら、ミンジが話す。
「初めての場所だから、不安なんじゃないの?」
少しずつぐずりだしていたミヒャンの声が、ついには泣き声に変わった。
「おなかすいたんだね・・・もう少し待つんだよ。」
「やっぱり、泣いちゃったわね・・・・私が、抱くわ・・・かして。」
ミンジの腕に抱かれると、胸に顔を摺り寄せて、口をあけていた。
「おなかすいたのね・・・よしよし・・・もう少しよ。」
ミンジに変わって、白い花を手向けると、お酒を杯に注いだ。
「ミヒャン、初めましてとご挨拶するんだよ。
お前のおばあちゃんだよ・・・。」
ミヒャンの声が、少しずつ大きく泣きだしたとき、母の声を聞いて、一瞬泣き声がやんだ。
遠くから、ヨンスが走ってきた。
「ミヒャン、お待たせしたわね。
ミルクができましたよ。
少しお湯が熱かったから、冷ましていたら時間がかかったのよ。」
汗ばんだ額を、ガーゼのハンカチで拭くと、ミヒャンを抱いた。
「ヨンスさん・・・!
座った方が楽だろう。」
ヨンスの後ろから、父のイ・ソンチュンが、笑いながら、折りたたみのイスとキルトのおくるみを持ってきてくれた。
「お父様、ありがとうございます。」
ミヒャンを抱き上げると、母の香りとぬくもりを感じたのか、すっかり泣き止んでいた。
「ミヒャン、おばあちゃまにご挨拶しましょうね・・・。
はじめまして、イ・ミヒャンです。
今日で、百日になります。」
ヨンスは、ミヒャンをお辞儀させるように、一緒に深く頭を下げた。
ミヒャンの生後百日記念日と、ミンチョルの母の命日が同じ日であるのも、奇遇なことであった。
「さぁ、ミヒャンにミルクをあげて。
車の中でずっと寝ていたから、きっとものすごくおなかすいていることだろうよ。」
ミンチョルが、イスを安定したところに広げると、ヨンスに座るように促した。
そこにヨンスが腰かけて、ひざにキルトを広げると、ミヒャンをひざに乗せ、哺乳瓶を口に含ませた。
ヨンスの小指をぎゅっと握ると、母の顔をうれしそうに見つめ、ミルクを飲みだした。
これまで、何度も死線を彷徨い、それでも、ミンチョルのもとへ返って来るヨンス。
ミヒャンのお産のときの壮絶な死との戦いに勝ち抜いたのは、奇跡だとしかいえなかった。
心臓も肺機能も停止した状態から、蘇ったのだ。
医師さえもあきらめかけたとき、ヨンスの耳にミンチョルの泣き声のような叫び声を聞いた。
「ヨンス・・・ひとりにしないでくれ。
ぼくは、一人では生きていけないんだよ。
君がいなければ、とても、これからの人生を生きてはいけない。
お願いだ、僕のそばに帰ってきてくれよ。
僕の手を握ってくれよ。
僕のそばから離れないでくれ・・・・。
ヨンス・・・・!」
その声を遠くに聞いたとき、ヨンスの心臓は弱くはあったが、打ち出した。
自発的に呼吸もしだして、血圧と体温が戻り始めたときは、奇跡だ、と医師が叫んだほどだ。
しばらく、死線を彷徨いながらも、良好に回復していき、ミヒャンと一緒に、2ヶ月で退院できた。
周りの誰もが、奇跡を起こしたとはなした。
しかし、ヨンスとミンチョルには分かっていた。
ふたりには、ふたりがいないと生きていけないのだと言うことを・・・。
댓글 '10'
maria chris
TiYan
maria chris様感動を有り難うございました。
家のリフォームのためパソコンを切らなくて成らず1ヶ月半は長かったです。
やっと開くことができイッキに読ませて頂きました。21話では ああぁ~~~~になり22話の読み出しでやはり駄目でしたかに?
落ち込んで読み進むにつれヤッタ~に変わり感動にふるえました。 タダタダ 有り難うございましたのお礼の言葉です。大好きな 「美しき日々」のそれからを堪能させて頂き本当に 有り難うございました。
何時も まとまりのない文章で申し訳有りません。
あと 残すところ2話 楽しみに待たせて頂きますね・・・。
寒く成ってきました お身体をご自愛下さいませ。
家のリフォームのためパソコンを切らなくて成らず1ヶ月半は長かったです。
やっと開くことができイッキに読ませて頂きました。21話では ああぁ~~~~になり22話の読み出しでやはり駄目でしたかに?
落ち込んで読み進むにつれヤッタ~に変わり感動にふるえました。 タダタダ 有り難うございましたのお礼の言葉です。大好きな 「美しき日々」のそれからを堪能させて頂き本当に 有り難うございました。
何時も まとまりのない文章で申し訳有りません。
あと 残すところ2話 楽しみに待たせて頂きますね・・・。
寒く成ってきました お身体をご自愛下さいませ。