今、「輪舞曲」でのジウ姫のいろいろな姿が、走馬灯のように頭の中をめぐっています｡
ドラマが現実と同時進行だったから、ユナと一緒にこの3ヶ月を生きてきたんだと思うと、感慨無量です。
数奇な運命を辿ったユナの行き着くところが、温かい琢己の腕の中で本当によかった・・・

最後の最後まで、スリリングな展開にハラハラしました。
琢己とユナが、警察官と犯罪者としてすれ違うところは切なかった・・・
でも、琢己は「俺を信じろ！」と言いました。
そして、ユナは「あなたを信じます」と・・・。
暗く重い空気の中に、確かな何かを感じた瞬間でした。
琢己とユナが、たくさんの人の愛に見守られて迎えたハッピーエンドだったと思います。
あまりにも犠牲者が多かったけれど･･・。

「おかえり」
「ただいま」
帰るべきところに帰ってゆき、待っていてくれる人のいることの温かさ｡
信じること、愛すること、許すこと・・・そういう心が憎しみを超えた奇跡の「輪舞曲」

過去は変えられないけど、未来は作っていける・・・
ユナ自身がそういう気持ちになって、立ち上がっていったことが、あの感動のラストに結びついたのですね｡

ジウ姫だからこそできたユナ、ジウ姫でなければできなかったユナでした。
複雑で繊細な心の動きを、表情で、身体全体で表現してくれました｡
氷のように冷たい表情にも、苦悩する険しい表情にも、やさしい笑顔をと同じくらいに魅了されました。
また一人いつまでも心に残るヒロインが増えました｡

雪のロンドから花びらのロンドへ・・・。
できれば、落ち葉のロンドまで続いてほしかったなぁ・・・。
でも、そうなると、別な意味での悲しい方向に行ってしまいそうだから、やっぱりこの美しい桜の舞い散る中でお別れしましょう・・・。

こういう状況の中、日本で連続ドラマに出演するというのは、想像以上のプレッシャーがあり､神経を使うことだったと思います｡
しかも、作品のテーマは重く、役柄も複雑で、結果が吉と出るか凶と出るかはわからない冒険であり、勇気のいる決断だったことでしょう。
けれども、あえてこの作品に挑戦し、制作者の熱い思いにこたえて見事にユナを演じきったジウ姫は、まさに不正に立ち向かうユナと同じく強い人でした｡
本当に大変なことも多かったでしょうが、この作品をやり終えた姫の晴れ晴れとした笑顔から、達成感、充実感が感じられて、とてもうれしく思いました。
様々な経験を確実に自分のものにしていく姫は、苦労した分、確かな手ごたえを感じて、それは大きな自信につながったと思います｡

ジウ姫、本当にお疲れ様でした｡
そして、心からありがとう・・・。
またいつか、日本の作品に出演してくださる「未来」を信じて・・・。