coseさまのスライド・美しき日々より・・・
STARJIWOO
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創作文・「美しき日々・・~それから・・~Beautiful days」17

一週間ぶりに、ナレが病院へ帰ってきた。
「ヨンスー・・・!」
「ナレ・・・!」
ふたりが抱き合い喜び合うのも、7日ぶりであった。
「どうよ、愛するご主人との一週間のあま~い生活は?」
「ええ、それは、幸せな毎日でしたよ。
 ナレは・・・?
 キョスクとは、会えた?」
にっこりと笑うナレは、ほんのり頬が赤くなった。
「うん・・・実はね、プロポーズされちゃったの。」
「まぁ・・・おめでとう。
 それで、いつ結婚するの?」
「うん、まだ、先の話よ。
 ヨンスが無事に赤ちゃん産んで、帰ってきたら、しようかな・・・?」
「ナレの花嫁姿を、早く見たいわ・・・。
 それでも、こうして病院にいたら、キョスクと会う時間がないわね。
 大丈夫なの・・・?」
「一週間毎日一緒にいたのよ。それに、ミンチョル社長が帰ったら、
 今日から、また、大忙しの日々よ。
 デートもできないわ、きっと。」
「あの人に言っておくわ。
 たまには、キョスクを自由にしてあげてって・・・・。」
「社長のせいじゃないのよ。キョスクが仕事大好きなのよ。
 だから、私はここでヨンスのそばにいる方がいいの。」
ナレは、ソファに座っているヨンスのひざに顔を乗せた。
「おなかの赤ちゃん、大きくなったわね・・・・。
 パパがいてくれて、それはうれしかったでしょうね・・・・。」
ヨンスは、ナレの頭をやさしく撫でた。
「私は、やっぱりヨンスのそばが、安心するわ・・・。
 ♪~かわいい、かわいい、わたしのベイビー・・・  
   ずっと、そばにいる・・・ママは、そばにいるわ・・・~♪ 」
ナレは、自作の歌を機嫌よく歌いながら、目を閉じた。
「なんだか、ヨンスに会ったら、安心しちゃって、眠くなってきたわ・・・。」
「ベッドに寝なきゃ、風邪引くわよ。」
「うん・・・もう少し、こうしていて・・・。」
ナレは、本当に安心したように眠りに入った。

ヨンスの胎内の子は、7ヶ月も後半に入り、やっと、標準体重に達した。
ミンチョルが一週間そばにいてくれたことが、よかったようで、ヨンスの体も健康体に近づいた。
この調子で、臨月までもてれば、きっと、丈夫な赤ちゃんが生まれるだろうと医者は言った。
それでも、ヨンスの体は、今以上に大きな負担になることはわかっていた。
医者の判断では、臨月を待たずに、早めに開腹手術で出産させることを考えていた。
それが少しでも、ヨンスの苦しみをやわらげるのであれば、そうするつもりだった。
それに、ミンチョルからの要望でもある、数日でいいから、一時退院はできないかと検討していた。
それが、ヨンスにとってどれだけの生きる望みになるか、愛する人のそばに、一日でもいることができる喜びを一番わかっているヨンスなのだ。
それから、数日後、診察が終わり、医師からの意外な言葉に、ヨンスは天にでも上るほどの喜びを感じた。
「一月ほど、退院してみましょうか・・・。
 今の安定期だから、できることです。
 それに、奥様の体の調子もひじょうにいいようですから・・・。」
「先生、本当に退院してもいいんですか?」
「はい。そのかわり、安静に過ごしてくださいよ。
 安定期とはいっても、病み上がりの奥様の体には、少しの負担でも、たいへんな結果になり得るんですから。
 疲労が一番禁物ですよ。
 なるべく横になれる状態で、病院と同じように生活していただければ、ご主人のおそばがいいでしょう。
 私も、何度か往診をします。
 そのときの結果がよくなければ、また、すぐにこちらに戻ってきてくださいよ。」
「先生、ありがとうございます。
 明日にでも、帰っていいですか?」
「はい。それでは、今日中に、一か月分のビタミン剤を投与できるように、手配しましょう。
 退院後、どうしても食事からの栄養がたりないようでしたら、
 点滴をしていただくことになるでしょうから、
 そのときには、こちらに来ていただくことになりますね・・・。
 食事管理に十分に気をつけてください。
 赤ちゃん用品の準備などもあるでしょうけど、本当に無理はされないでくださいよ。」
病室に帰ったヨンスは、部屋の掃除をしていたナレに飛びついて喜んだ。
「先生が、退院していいっておっしゃったの!
 明日、ソウルに帰っていいそうよ。
 ナレ、明日一緒に帰ってくれる?」
「もちろんよ!
 おめでとう!
 なんだか、顔色もいいようだし、ごはんもたくさん食べるから、退院してもいいんじゃないかって、
 私も思っていたの!
 よかったね。
 早速、ミンチョルさんに教えてあげなきゃ・・・。」
ヨンスは、満面の笑顔で、携帯から電話をかけた。
ミンチョルは、ちょうど、社内会議中だったが、着信がヨンスからだと思うと、何かあったのかとすぐに電話に出た。
「私です・・・。」
「どうした?」
「先生が、明日退院してもいいっておっしゃってくださったのよ。
 明日、帰ってきますね・・・。」
「えっ? ほんとうに?」
「明日、ナレと帰りますから、迎えはいいですよ。
 お仕事中だったでしょう?
 ごめんなさいね・・・。」
「本当に、医者がそういったのか?」
「ええ・・・赤ちゃんも、標準体重に近づいたから、安静にしていたらいいでしょうと、おっしゃるのよ。」
「よかった。うれしいよ。
 迎えに行くから。」
「いいえ、あなたはいいのよ。ナレがいてくれますから。」
「それでも、来るから、待っているように。」
ミンチョルは、会議も中断して、病院のアーサー医師に電話をかけて、退院のことを話した。
「本当に、ヨンスをつれて帰っても大丈夫でしょうか?」
「今の奥様には、ご主人のそばにいるということだけでも、心強いことです。
 安定期に入ってからは、奥様の体も安定しています。
 血圧も貧血の値も今は、安定値にありますから、しばらくは帰られても大丈夫でしょう。
 そのかわり、すこしでも異常があるようでしたら、すぐに入院されるようにしてください。
 ここで、奥様の体に大きな負担がかかるようでしたら、すぐに胎児を手術で取り出そうと思います。
 あと、1ヶ月もてれば、出産させようと思います。
 きっと、未熟児で生まれることになるでしょうけど、奥様の体に負担をかけるよりは、
 保育器で育てる方が安心かと思います。」
「未熟児で生まれても、元気に生きていけるでしょうか?」
「それは、生まれてみないとなんとも言えませんが、8ヶ月では8割の確率で生きながらえます。
 これまでも、元気に胎内で生きていますから、きっと大丈夫でしょう・・・。」
「もしも、子供になにかあったら・・・・
 ヨンスをこれ以上、悲しませたくないのです。
 どうか、助けてください。
 もし、私が言った言葉で、無理に退院をさせられるのであれば、それは取り消してください。
 今の彼女には、おなかの子供が大事でしかたないのです。
 どうか、ヨンスにつらい思いをさせないでいいようにしてください。
 お願いします。」
「大丈夫でしょう・・・。
 ここは、奥様に自信を持たせるためにも、一度病院を出るのもいいと思いますので・・。
 お子さまの生命力に賭けましょう。」
ミンチョルの不安は大きかったが、それより、毎日ヨンスと生活ができる喜びを思うと、嬉しさをかくしきれなかった。
ヨンスも同じ思いだった。
明日からは、愛する人のそばで生活ができるのだ・・・。
何でも、してあげたかった。
さびしい思いをたくさんさせてしまったのだ。
短い期間かもしれない。それでも、愛するミンチョルのために、何でもしてあげたかった。
荷造りをしながらも、嬉しそうに微笑む顔が、美しいとナレは思った。
「ヨンス、嬉しい?」
「ええ・・・すごく嬉しいわ。」
「私は、また、しばらくヨンスに会えないと思うと、さびしいのに・・・。」
「うちに、遊びに来ればいいじゃない。
 まっているから、来てよ。」
「ね、ヨンス、本当に無理なことはしないでよ。 
 あんた一人の体じゃないんだから・・・。
 ミンチョルさんが大事に思うくらい、私だって、ヨンスがとっても大事なんだから。」
「ええ、わかってる・・・。
 ナレ、ありがとう・・・。
 あなたがいてくれなかったら、きっと、私いろんなことでくじけていたわ。
 夫以上に、あなたのことが必要だと思うときがあるわ・・・
 これからも、よろしくね・・・。」
ナレは、ヨンスを抱きしめながら、心で祈ることしかできなかった。
――― 神様、ヨンスをお守りください。
     おなかの赤ちゃんも、どうか、無事にうまれますように、お守りください。
     お願いします・・・
    どうか、お願いします・・・・。――――

翌日、ミンチョルは朝も早く家をでたのか、9時には病院に着いた。
「迎えに来たよ。」
一緒に、キョスクも来ていた。
キョスクとナレは、ヨンスの荷物を車に詰め込みながら、楽しそうにこれからのことを話していた。
ミンチョルの車の助手席には、ヨンスが座り、ナレの車にキョスクが乗った。
「キョスク、今日は休んでいいから・・・。」
ミンチョルの優しさだった。
キョスクとナレは、それからどこへいったのか、ソウルと反対方向に車が向かっていった。
「今が、一番楽しいときなのでしょうね。
 幸せになってほしいわ・・・・。」
「うん・・・僕たちも。」
運転している間中、ミンチョルの手は、ヨンスの手を握っていた。
「久しぶりに、あなたの運転する車に乗るわね・・・。」
「どこか、行きたいところはある?」
「いいえ、早く帰りたいわ・・・。
 お父様にも、会いたいです。」
「あんな父でも、君がいない間は、さびしそうだった。
 夕べ、君の退院を話したら、なんだか、そわそわしているようで、今朝も早くから起きだして
 掃除機をかけていたよ。」
「まぁ、お父様が掃除機を?」
「うん、元ビクトリーの社長だったとは思えないほど、人間らしくなっているよ。
 すごく楽しそうなんだよ、生きていることが。
 これも、君のおかげだと思うよ。
 感謝しているよ。」
「私なんか、入院ばっかりしていて、何もしてあげられなくて、心苦しいです。」
「君がいるだけで、みんなは幸せなんだよ。
 だから、いないといけないんだよ。」
ミンチョルは、ヨンスの手にキスをした。
―― もう、この手をはなさない・・・絶対に・・――

懐かしい我が家に着いたとき、表の駐車場で待ってくれている人をみたとき、ヨンスは驚きの顔をした。
「ミンジ! ミンジじゃないの。
 帰ってたの?」
「ええ・・・兄さんから、昨日電話をもらって、お姉さんが帰ってくるよ、といわれたから・・・。
 これから、お産まで、ずっとそばにいるわ。」
「大学はいいの?そんなに、長く休んでもいいの?」
「教授に、しっかり頼んできたの。それに、もうすぐ、夏休みよ。
 秋になったら、帰るわ・・・。
 それまでは、私が何でもしてあげるから。」
「私のために、無理したんじゃないの?なんだか、悪いことしたようだわ。」
「ううん・・・私は、こう見えても、あちらの大学では、優等生なのですから、
 今回はのことは、正直にはなしたら、教授もわかってくださったの。」
ミンジは、ヨンスの腕にもたれながら、まるで母親に甘える娘のようだった。
「おなかのあかちゃん、大きくなったわね。
 どっちかな? 名前は、もう決めた?」

家には、父のイ・ソンチュンがまっていてくれた。
「おかえり・・・疲れていないかい?」
「はい、大丈夫です。いろいろ、ご心配おかけしました。」
「孫の顔を見ることができるなんて、ヨンスさん、本当にうれしいよ。」
テーブルには、たくさんのお料理と綺麗な花が飾られていた。
「食事をしたら、すぐに休んだ方がいいよ。」
父は、優しく声をかけてくれた。

ミンチョルは、仕事を休んでくれていたようで、この日は一日ヨンスのそばについていてくれた。
「どこも、具合悪くないのに、休んでいるなんて、なんだかもったいないですね。
 ベランダを掃除しましょうか?」
「いいよ。」
「お買い物は?」
「なんにもしなくていいから・・・。」
「なんだか、申し訳ないわね・・・。」
「今日だけでも、僕の横で寝ていてくれよ。僕は疲れているんだから。」
「お仕事さぼっていいんですか?」
「いいスタッフがついているから・・・」
「そうだわ、私の荷物をとかないと・・・」
起き上がろうとするヨンスを、ミンチョルはしっかり押さえていた。
「僕のそばから、動かないで。
 やっと、君がこうして帰ってきてくれたんだ。
 それを感じているんだから、今日は僕の横から離れちゃだめだ。」
ミンチョルは、ヨンスの顔を抱きしめていた。
彼の体に顔をうずめながら、ここが私の帰る場所・・・と思った。
ずっと、死ぬまで、この場所から離れない・・・。

 


댓글 '5'

maria chris

2005.07.13 01:51:08

たいへんご無沙汰しておりました。
いろいろ、考えることがあって、なかなか次をUPできる勇気がなかったです。
どうにか、ここまで書き上げましたが、満足はいただけないかもしれません・・・。
病気を題材に物語を書くというのは、むずかしいですね。
とうの本人にしかわからない、たいへんな苦しみと言うのがあることでしょう。
健康な私には、なにひとつ理解できていないのに、それをテーマにするのが、
病気を患う方にとってどれだけの苦しみか・・・・。
しばらく、考えておりました。

ヨンスのように、病気と戦っておられるみなさま、一日も早い回復をお祈りいたします。

チェ・ジウさま、ご病気がよくなられて、また、お元気な姿を見せてくださいね。

miharu

2005.07.13 03:18:42

いつも心待ちにさせていただいております。
これまでつらく悲しい日々がつづきましたが、
ミンチョルと共に幸せな一週間をすごす事ができた上に、
愛する人がいて、愛する家族が暖かく迎えてくれる家に、
帰ることができるのですね。
その中で平穏にすごす時間が、一番の治療であり、最高の薬でしょう・・・
きっと、多くの愛に包まれ新しい命が誕生すると信じています。

Maa koike

2005.07.13 18:57:32

maria chrisさま
ずーと待っていました。この一月ちょっと待ちわびていました。心配しておりました。この間に知り合ったジウさまにはまっている(家族、自分自身でも頭がおかしくなったと思ったほど・・・)方にmariaさまのことをお話しました。すごく読みたいとおっしゃっていましたが、パソコンはできないみたいなので、今度届ける予定です。たぶんmariaさまのファンになることでしょう。

TiYan

2005.07.13 20:38:23

maria chris様 今日は、有り難うございます。
私もづ~~と、お待ちしておりました。体調をくずされいるのでは・・・・・
等々 お元気の様子 ホットしました・・・。
今日の「美しき日々・・・それから」穏やかな気持ちで読ませて頂きました。
ヨンスとミンチョルの幸せな様子 ヨンスの望んでいた暖かな家族
ドラマの続きの様に 私の頭の中を巡っています・・・。(ヨンスよかったね。)
ヨンスには、此から 女性として大変だけれど一番のイベント(お産)が
待っています。 愛するミンチョルの子供をこの手に抱いて自分の手で
育てるという大事な仕事があります・・・・・ 
これから先も二人に平穏な日々が与えられますように信じたいです。
ジウ姫様のドラマのなかで、「美しき日々」が大好きです。
次回も楽しみに 待っています。
それでは、暑い中 お身体に気をつけてください。

朴 胡桃

2005.07.17 16:40:54

ありがとうございました
退院の許可がでて安心しました。 maria chris様の深いお考えも知って関心しております。
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